BリーグU18のリーグ戦「インフロニア B.LEAGUE U18 REGIONAL LEAGUE 2025」(以下、リージョナルリーグ)は8月2、3の両日、南地区の各試合を沖縄サントリーアリーナで行った。
四国・中国・九州・沖縄地方に拠点を置く8チームのU18ユースチームが熱戦を繰り広げる中、コーチとして地元沖縄に凱旋した元Bリーガーがいた。佐賀バルーナーズU18の鈴木龍雄ヘッドコーチ(HC)だ。
石垣市出身。1996年生まれ。前原高校、九州産業大学を経て、2019年にライジングゼファー福岡に加入し、石垣島出身選手として初のBリーガーとなった。その後、佐賀バルーナーズに移籍。4シーズン在籍し、2023年に現役を引退した。
8月3日に行われたキングスU18対佐賀U18の試合後、インタビューした。
「ディフェンスのチーム」に手応え

ー2年前に引退されましたが、その後はずっとユースのコーチをされているんですか?
「そうです。将来的にはコーチになりたいと思っていたので、現役時代からちょくちょく育成の方に顔を出していました」
ー今日のキングスU18戦は43-73で敗れました。内容はいかがでしたか?
「琉球は個がかなり強力なので、自分たちはディフェンスの強度を高くして戦いました。オフェンスはオールコートでトランジションから速い攻撃に持っていこうとして、全員で連動してやっていけたので、前半はどうにか食らい付くことができました。ただ、後半に琉球がギアを上げてきて、ボールに対する強度でちょっと受け身になってしまいました。ボールを孤立させてしまったことが、この点差につながったと思います」
ー南地区を4勝3敗の3位で終えました。この結果の評価はいかがですか?
「去年に比べて、かなり個のステップアップができたと思っています。それこそ琉球に対しては、昨シーズンだと100点くらい取られていましたが、73点に抑えたことはとても成長を感じます。4月から追い求めてきた『ディフェンスのチーム』というところを表現できたリージョナルリーグだったと思います」
ー3位のチームにも「インフロニア B.LEAGUE U18 ELITE LEAGUE 2025」(以下、エリートリーグ)への出場可能性が残っています。
「8月中に残りの出場チームの決定戦があります。あと数週間しかありませんが、リージョナルリーグで出た課題をもう一回突き詰めていきたいです。開始1秒目から、どれだけ自分たちの120%を持ってこられるかが大切になってくると思っています。佐賀としてはエリートリーグに出場したことがないので、ぜひとも出場権を勝ち取りたいです」
沖縄、そして石垣島への感謝

ー佐賀U18のHCとして沖縄に戻りました。お気持ちはいかがですか?
「やっぱり嬉しいですね。高校の先輩も何人か見に来てくれていました。高校3年間は沖縄本島で過ごしましたし、こうやってコーチとして戻ってこられて本当に嬉しいです。観てくれた人たちが、佐賀にもいいチームがあるんだなと思ってくれたら、それも嬉しいですし、それがちょっとでも沖縄に対する恩返しになるのかなと思っています」
ー沖縄サントリーアリーナでの指揮は初めてですか?
「昨年もここで試合をしました。この環境で試合をできるのは当たり前じゃないし、高校生にとってはめちゃくちゃいい経験になると思います」
ーSAGAアリーナも素晴らしい施設ですよね。
「来年は沖縄や佐賀、長崎とかのアリーナでプレーできたら、選手たちにとって夢が出てきますよね」
ーBリーグユースもだんだん試合環境などが整備されてきました。ユースの存在意義は何だと思いますか?
「『プロ選手になる』ということが、以前に比べてリアルな夢になってきています。Bユースはプロに近い環境なので、それをより感じられるのが強みの一つです。あと、一流の人たちと接することができるので、人間として自立するという意味でも素晴らしい環境です。進学したり、社会に出たりした時に、自分で考えて行動できる人になれるという側面もあると思います」
ークラブとしてもユースの育成は重視されているのでしょうか?
「はい。佐賀バルーナーズは育成型のクラブを目指しているので、かなり力を入れています。指導をする上ではU15からトップチームまでの一貫性を重要視していて、毎シーズン、ユース育成特別枠での選手登録もしています」
ーコーチとしてどんな将来像を描いていますか?
「かなり将来的な話ですが、いつかは自分の経験を故郷の石垣島に還元できたらいいなということは考えています。プロになってからも、ずっと沖縄、そして石垣島に対して感謝の気持ちを持っています。何かしらの形で恩返しがしたいです。石垣島出身のBリーガーは、僕の後はまだ出ていないので、そういう選手を育ててみたいですね」
