琉球ゴールデンキングスのユースチーム「キングスU18」が「インフロニア B.LEAGUE U18 REGIONAL LEAGUE 2025」(以下、リージョナルリーグ)の全日程を終え、7戦全勝で南地区優勝を決めた。この結果を受け、各地区を勝ち上がった12チームがリーグ戦で頂点を争う「インフロニア B.LEAGUE U18 ELITE LEAGUE 2025」(以下、エリートリーグ)への出場権を獲得した。

 キングスU18は8月2、3の両日、沖縄サントリーアリーナで最終3試合を実施。2日の香川ファイブアローズU18戦は99-40、広島ドラゴンフライズU18戦は124-41、3日の佐賀バルーナーズU18戦は73-43で、いずれも快勝した。

 最終戦となった佐賀戦、キングスU18は#88奥間翔の積極的なドライブからの得点で先行する。その後はなかなかオフェンスのリズムをつかむことができなかったが、フロントコートから激しいプレッシャーを仕掛け、#33長嶺充来のスティールや奥間の安定したリバウンドで流れを引き寄せた。速攻からのイージースコアや、#29宮里俊佑のドライブなどで得点を積み上げていった。

 その後も頻繁に選手を入れ替えながら高い強度を保ち、前半を39-21で折り返した。後半はキックアウトからの3Pシュートの成功率が上がり、さらに点差を広げて勝ち切った。

 

「ボールも人も動くようになってきた」浜口炎HC

 7月にキングスU18のヘッドコーチ(HC)に就任し、この2日間が初の公式戦での指揮となった浜口炎HCの一問一答は以下。佐賀U18との試合後。

ー試合の総括をお願いします。

 「選手たちは練習で取り組んできたことをよくトライしてくれました。非常にハードに戦ってくれたと思います。選手達は柔軟性があり、飲み込みも早く、いろんなことを受け入れる姿勢があります。コミュニケーションを大切にしながら成長させていきたいと思っています」

ーキングスU18の指揮官に就いてから、オフボールの動きをより取り入れていきたいと話していました。手応えはいかがでしたか?

 「かなり良かったです。今日は少し動きに硬さがありましたが、昨日の試合はとても良くできていました。それにより、ボールも人もよく動くようになってきました。スペーシングの取り方をより広くしたり、5番(センター)の選手も外に出て少しポジションレスにしたりしています。躍動感が出てきていますね」

ーディフェンス強度の高さが印象的でした。

 「プロのトップチームがやるようなスカウティングを初めて導入しました。相手の17番は左が得意だから右に誘導するとか、12番はシューターだから注意するとか、試合前にポイントを伝えて実践してもらいました。選手たちも素直に反応してくれて、とても良かったです。コーチと選手が『いいバスケットだね』と感じる部分を擦り合わせていきたいですね」

ーベンチでは浜口HCの笑顔が目立ちました。長らくトップチームで指揮を執ってきましたが、U18年代の指導はいかがですか?

 「めちゃくちゃ楽しいです。最高ですね。選手たちが頑張っていて、こちらも若返ったような感覚です。あと、U18年代は子どもであるようで子どもじゃない。僕も高校生の頃は自分が大人だと思っていました。だから、嘘や適当な事を言えば、彼らはそれを見抜く力がある。バスケットに対する理解力もある。だから、ちゃんと向き合わないといけない。それも含めて、彼らと接するのはとても楽しいです」

ー今後はエリートリーグやU18日清食品ブロックリーグなどで全国の強豪チームとの対戦が増えていきます。練習ではどんな部分に力を入れていきますか?

 「やっぱりファンダメンタルです。勝つ方法はいろいろありますが、彼らの『次』につながる育成をしていきたいと考えています。現段階で既に力のある選手もいれば、中学校や高校で急激に成長する選手もいます。できるだけ多くの選手にプレータイムを与えて経験を積ませながら、一人ひとりがステップアップし、勝っていけるようにトライしたいと思っています」

 

「ディフェンスにフォーカスできた」#88奥間翔

 攻守で安定したプレーを発揮した#88奥間翔の一問一答は以下。佐賀U18との試合後。

ー試合の総括をお願いします。

 「浜口HCに変わり、オフェンス面で意識すべきことが多かったです。その中でも、ディフェンスで流れをつかむことが自分たちのバスケットなので、今日は特に前半でオフェンスの流れが乗らない時にしっかりディフェンスにフォーカスできたことが良かったです」

ー序盤でチームがリズムをつかめない時に、自身がオフェンスで存在感を発揮しました。評価はどうですか?
「佐賀U18がディナイを頑張るチームで、ハイポストへのパスを切ってきたので、それに対してオフボールスクリーンに行ったり、自分でアタックしてキックアウトしたりして、状況に応じてアジャストすることができました」

ーチームとして、ディフェンスのプレッシャーは見事でした。

 「相手の17番が、左が得意でハンドリングがうまかったので、ペースを狂わせるためにダブルチームを使ったりしました。自分たちの足で勝ろうというテーマでディフェンスをしていた中、第4Qで失速してしまったのは課題です」

ーリージョナルリーグで7戦全勝となりました。この結果の受け止めは。

 「うれしい結果ですが、あくまで通過点です。目指すのは、その先のエリートリーグやチャンピオンシップで勝つことです。今日の試合でも課題が見つかったので、日清食品リーグやエリートリーグに向けて、修正点を改善していきたいです」

ー7月には「2025 Shanghai Future Star Basketball Championship」の代表メンバーとして上海遠征に臨みました。他国のチームにはサイズのある選手も多かったですが、収穫はありましたか?

 「相手の高さやスキルに対するディフェンスでは、ちゃんと課題を持ち帰ることができました。上海の試合では、自分はスコアラーではなく、点を取る選手が他にいました。その中で、ヘッドコーチが求める役割にしっかりフォーカスできた部分はありました」